リーチ / An English artist in Japan
65,000円(内税)
大正9 柳宗悦編集 序文を柳宗悦、岸田劉生、富本憲吉
この年リーチは母国イギリスのセントアイヴスへ濱田庄司も伴い帰国する。明治42年に来日したリーチは、我孫子（当時、柳宗悦、志賀直哉が暮らした）、我孫子の窯が失火により焼失した後は麻布笄町（黒田清輝の別邸内）で窯（東門窯）を築き作陶活動を行った。
本書は帰国に際して神田小川町の画廊「流逸荘」で行われた「告別展」の記念として出版され、編集を柳宗悦、装丁は富本憲吉とリーチが、出版にかかわる事務は同画廊主人の仲省吾が担当した。リーチと仲省吾の親交は深く、「流逸荘」開設以前に京橋の「三笠」や「美術店田中屋」（共に大正3年開設）で行われた個展を除けば、帰国までの個展全てを同画廊で行い、大正12年、帰英後のリーチの苦しい経済状況を支えるために開催された「リーチ氏性製陶展」も流逸荘で行われた。流逸荘と大正期初期画廊については、横須賀雪枝氏の「流逸荘と仲省吾−大正時代の初期画廊をめぐって」に詳しい。
この年リーチは母国イギリスのセントアイヴスへ濱田庄司も伴い帰国する。明治42年に来日したリーチは、我孫子（当時、柳宗悦、志賀直哉が暮らした）、我孫子の窯が失火により焼失した後は麻布笄町（黒田清輝の別邸内）で窯（東門窯）を築き作陶活動を行った。
本書は帰国に際して神田小川町の画廊「流逸荘」で行われた「告別展」の記念として出版され、編集を柳宗悦、装丁は富本憲吉とリーチが、出版にかかわる事務は同画廊主人の仲省吾が担当した。リーチと仲省吾の親交は深く、「流逸荘」開設以前に京橋の「三笠」や「美術店田中屋」（共に大正3年開設）で行われた個展を除けば、帰国までの個展全てを同画廊で行い、大正12年、帰英後のリーチの苦しい経済状況を支えるために開催された「リーチ氏性製陶展」も流逸荘で行われた。流逸荘と大正期初期画廊については、横須賀雪枝氏の「流逸荘と仲省吾−大正時代の初期画廊をめぐって」に詳しい。
